ポール・オースター『オーギー・レンのクリスマスストーリー』が原作となったこの作品。
1990年、ブルックリンのとあるタバコ屋さんを中心に起こる様々なストーリーは、人間のダメさを描く悲哀なものであるようでいて、どこか愛しくも。
小説を書けなくなってしまった作家、タバコ屋の主人と別れた妻、たまたま命を狙われる少年、手を失った修理工、、
毎日、同じ場所から街の様子を1枚写真にとってアルバムに記録するタバコ屋の主人が映し出すのは、街の歴史の変遷だけでなく、そこを行き交う人々の成長や、「粋さ」なのかもしれないと思ったり、いろいろな記憶や感情を思い起こさせてくれるハートフルな物語です。
近くからTSUTAYAがどんどん消えて行ってしまってますね…。
配信でも、フラッと寄ったレンタルビデオ屋さんでも、ぜひ出会ったら観てみてください。
ー1995年 日米合作映画 113分